「冬の瓜」と書いて冬瓜。
その旬は7月~9月と、まさに今が食べごろの旬の夏野菜です。
名前の由来は「冷暗所に置いておけば冬まで持つ」という、保存期間の長さが理由にあるようです。
ウリ科の冬瓜は全体のおよそ95%が水分と、低カロリーであることも特徴の一つ。
身体を冷やす効果があり、さっぱりと食べられることから夏バテ気味の体にもおすすめの食材です。
今回は栄養素、おいしい冬瓜の選び方、下処理方法、おすすめの調理方法まで、冬瓜を美味しくいただくための秘訣をご紹介します!
冬瓜の栄養素
冬瓜は、塩分を排出する役割を持つカリウムを多く含んでいるため高血圧に効果があるとされています。
カリウムは利尿作用があるため、むくみが気になるという方にもオススメです。
他には、ビタミンCを多く含むため、肌の健康維持や風邪などに対する抵抗力を高める効果も!
冬瓜選びのポイント
1.重要なのは重さ
冬瓜を選ぶにあたって一番大切なポイントは、どっしりと重みのあるものを選ぶこと。
重さは、中身が「ぎゅっ」と詰まっている証です。
カットされた状態で売られている場合は、種とわたがぎっしり詰まっているものがよいでしょう。
できるだけ種が丸く、ハリがあるものを選びましょう。
2.表面に白い粉が吹いていること
次に大切なポイントは、表面に白い粉が吹いているものを選ぶこと。
この白い粉は「ブルーム」と呼ばれ、完全に熟して食べごろになったことを教えてくれる大事なサイン。
洗い流せば、下から濃い緑色のきれいな皮が現れます。
冬瓜の下処理
おいしい冬瓜を選んだら、さっそく調理に移ります。
先にお話ししたように、ウリ科の冬瓜の真ん中には種とわたが詰まっています。
使う分だけカットしたら、まずは種とわたを大きいスプーンで取り除きましょう。
また、冬瓜は保存期間が長いだけあり、皮が分厚いのも特徴です。
はじめに扱いやすい大きさにカットし、それからずつ包丁で皮を剥けばOK。
青みが少し残る程度の厚さに向いておくと、煮物にしたときに煮崩れしにくくなります。
きれいな透明に仕上げたいときは、それよりも厚めに皮を剥き、煮込み時間に注意しましょう。
冬瓜の食べ方
定番の「煮物」「スープ」
冬瓜に含まれるビタミンは水溶性ビタミンであるため、煮込み汁やスープごといただける調理方法がおすすめ。
冬瓜自体がさっぱりとした味わいなので、優しい味わいにも濃いめの味付けにもマッチします。
煮物にする際には、淡白さを補うために旨味のつよい鶏ひき肉、豚ひき肉、干しエビなどを一緒に使われることが多いようです。
和風だしはもちろん、中華風に仕上げても相性ばつぐん!
しっかりと味をしみこませて、お好みの柔らかさになるまで煮込みましょう。
栄養をより効果的に摂りたいなら「生食」で
冬瓜は生のままでも食べることができる野菜です。
冬瓜に多く含まれるカリウムを効率よく摂るたい場合は、サラダや酢の物、和え物などで加熱せず生で食べると効果的!
ただ、煮物にして食べられることが多いだけあって、火を通したときに比べるとどうしても青臭さやえぐみを多く感じることも‥。
気になる方は、皮を剥くときに厚めにしておくと良いでしょう。
また、他の野菜を併用したり、具材に鰹節やツナ、カニカマなどのタンパク質を取り入れてもおいしく食べられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?淡白な味わいの冬瓜は、使いこなすことができるようになれば料理のレパートリーがぐっと広がります。
夏の食卓にぜひ、冬瓜を取り入れてみてくださいね。