1月に入り、より一層厳しさが増してきた中、秋~冬にかけて旬を迎える果実に柿があります。柿は甘くて美味しい果実ですが、保存方法や美味しい柿の選び方など詳しく知らない方が多いでしょう。
そこで本記事では、柿の特徴や保存方法・美味しい食べ方も紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
柿とは?
柿は東南アジアを原産とする果実で、古くから日本で栽培されてきました。アジアやヨーロッパでも「Kaki」と伝えるとその果実が分かるほど、世界的に流通しています。
柿には大きく分けて、甘柿と渋柿の2種類があります。
甘柿は自然に甘くなる品種で、そのまま食べることが可能です。有名な品種には岐阜県が発祥の富有柿(ふゆうがき)があり、国内で一番生産量が多くなっています。
渋柿は熟しても渋みが残るのが特徴で、乾燥させたり渋抜きをしたりして食べます。干し柿に利用されるのも渋柿です。
柿の産地
柿の産地として有名なのは、和歌山県や福岡県・奈良県・岐阜県などです。特に和歌山県は全国の出荷量の約20%を占めるほどの有名な産地です。
和歌山県で有名な品種は「紀ノ川柿」で、高級なブランド柿として知られています。
柿の旬
柿は、ハウス栽培がされているため、一年中市場に流通しています。その中でも旬は9~12月頃の秋~冬に迎えます。
秋~冬にかけての柿は甘味が凝縮されており、食感もシャキッとして豊かな風味が楽しめますよ。
柿に含まれる栄養素
柿はビタミンCが豊富で、みかんの約2倍も含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力を高めて、風邪予防や疲労回復にも役立ちます。
また渋み成分のタンニンは抗酸化作用が強く、血中のコルステロール低下や動脈硬化予防の効果が期待できるのです。
さらに、ビタミンAやカリウムも含まれており、ビタミンAには皮膚や粘膜の健康を保ち、視力を守る働きがあります。カリウムはミネラルの一種で、浸透圧の調整などを行う栄養素です。塩分の摂りすぎを調整する作用があります。
健康を維持するためにも、栄養満点の柿を適度に食べるようにしましょう。
柿の保存方法
柿は、水で濡らしたキッチンペーパーやティッシュでへたを覆ってから冷蔵庫に入れておくと長持ちしやすくなります。へたが乾燥していると柿がどんどん劣化してしまうため、注意しましょう。
ただし、乾燥を防いでいても劣化はしてしまうため、購入後なるべく早めに食べるようにしましょう。
柿の選び方
柿はへたがきれいで果実にはりついているものを選びましょう。へたが果実から浮いていると虫食いの可能性があります。
また、皮の表面に白い粉が付いていると水分が保持されている証拠であり、鮮度がよく水水しい食感が楽しめます。
一方、へたが茶色くなって枯れていたり、皮と果実の間に隙間があったりすると古くなっている可能性が高いので、注意しましょう。
柿の美味しい調理方法
柿はそのまま生で食べるのが一般的ですが、さまざまな調理方法で楽しむことができます。
そのまま食べる時は、柿を洗って皮を剥いてスライスします。甘柿ならそのまま食べることができますが、渋柿なら渋抜き処理が必要です。
また干し柿にすることも可能です。干し柿にするときは、渋柿を使用します。柿の皮を剥き、軸に紐を付けて、風通しのよい場所に吊るします。数週間で水分が抜けて、甘味だけが残った美味しい干し柿になりますよ。
まとめ:旬の柿を美味しく食べよう!
柿は、秋から冬にかけて旬を迎える果実で、健康維持に必要な栄養素が豊富に含まれています。保存時には乾燥に注意をして、へたの部分に水分が保てることを意識しましょう。
本記事を参考に柿選びに注意をし、旬の味覚を美味しく味わってみてください。