夏の日差しをたっぷり浴びて育った夏野菜には、カラダにとって必要な栄養がたっぷり含まれていることはご存知ですか?
近年はハウス栽培などによって、旬ものでも一年を通じて売られているため、季節感を感じることは少し難しいかもしれません。
そこで、今こそ食べてほしい!夏野菜の魅力おいしさの秘密についてふれていきます。

旬の野菜は自然からの贈り物

まず、夏野菜はその鮮やかな色合いみずみずしさが特徴です。
きゅうり、なすに代表されるように、夏野菜には水分カリウムを含んでいるものが多いため、体にこもった熱を内側からクールダウンするのを助けてくれます。

夏野菜にはビタミンCがたっぷり!

紫外線で弱った肌を修復するために必要なビタミンCが豊富な野菜が多いのも特徴。
中でも、トマトゴーヤピーマンはお手軽に手に入れられる野菜の中で、ビタミンCの含有量がトップクラス
熱に弱いことで知られるビタミンCですが、ゴーヤに含まれるビタミンCは熱に強く、またピーマンの場合は組織がしっかりしていることから、ビタミンが壊れにくい性質を持っているんだとか。
一番おいしく食べるための調理法が、実は理にかなったものであるというのは、なんとも不思議ですよね。

旬の野菜には、栄養素がたっぷり!

旬というだけあり、季節の野菜には、その時期に人間の体が必要とする栄養素がたっぷりつまっています。
季節外れの野菜と比べて、同じ量を食べたとしてもその栄養価、もしくはそれ以上になるとも言われています。
旬の野菜が特別おいしく感じるのは、当然のことと言えるかもしれません。

弱った胃腸にもおすすめ

暑い日が続くと、夏バテを起こして食欲が落ちてしまうことがありますよね。
そんな暑さで弱った胃腸をいたわるのにぴったりなのが、夏のネバネバ野菜です。
代表選手はつるむらさきモロヘイヤオクラなど。
これらのねばりの正体は、水溶性食物繊維
つるむらさき、モロヘイヤ、オクラにも含まれるネバネバ成分「ムチン」は、ヒトの体内にもある物質で、の壁をおおって保護する働きがあります。
どれも栄養価が高いうえに彩り鮮やかな野菜なので、食欲のない日でもつるつると食べられてしまいそうですね。

ネバネバ野菜のおすすめ調理法

脂溶性ビタミンが豊富なつるむらさきは、炒め物てんぷらに。
水溶性ビタミンの豊富なモロヘイヤは、水にさらす時間を最小限にして、さっとゆでるのがポイント。
オクラのネバネバは熱に弱いため、たっぷりのお湯を沸騰手前まで温め、2分茹でればOKです。
ネバネバを余すことなく摂りたいときは、刻んでスープにすると無駄がありません。

夏バテには香味野菜を上手に使って

そして、日本の夏の食卓に欠かせないものといえば、鼻から抜ける爽やかな香りが特徴の香味野菜です。
そうめんのお供、大葉の旬は6月~9月みょうがの旬は6月~10月と、そうめんを一番よく食べるこれからの時期に、薬味となるこれらの野菜もおいしさのピークを迎えます。
どちらも香り成分に殺菌効果があることから、お造りのツマとして使われることも多く、さらに食欲増進も期待できることから、まさに日本の夏になくてはならない食材です。
さらに、大葉の香りには精神安定効果もあるようで、細かく刻めば刻むほど薬効が高まると言われています。
鮮度が落ちるとせっかくの風味も落ちてしまうので、たくさん手に入ったときは、水を張った容器に茎を浸すように立てて保管しておくと、長く香りを楽しめますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
栄養の宝庫である旬の野菜は、暑い夏を乗り切るための自然からの贈り物です。
今年もおいしい野菜をたくさん食べて、元気な夏を過ごしましょう!