「食欲の秋」である9月に突入し、お腹を空かせている方も多いのではないでしょうか。
秋に入ると、飲食店では「栗」を使った料理やスイーツが多く出始めますよね。
ただ、栗の栄養素や適切な調理方法など知らない方が多いと思います。
そこでこの記事では、栗の栄養素や調理方法、栗料理ランキングを紹介します。

そもそも栗って野菜なの?

栗は野菜ではなく、ブナ科クリ属の落葉樹になる果実の総称です。栗は棘が無数にある「イガ」に覆われています。これは他の果物に例えると皮の一種で、私たちが食べている中身は種にあたります。

一括りに栗といっても日本産の和栗や外国栗など種類が豊富です。次項では、和栗の品種について見ていきます。

代表的な栗の4品種について

栗は、統計データに記載されているものを含め約40種類以上もあります。ここでは、代表的な4つの品種について紹介します。

筑波

筑波(つくば)栗は、安定した品質や多くの量を収穫できることから、国内でもっとも栽培されている品種です。ずっしりした大きさで果頂部がやや尖っているため、栗と言われたら真っ先に形を想像する品種といえます。
果肉は淡黄色で甘味や香りが強いため、ゆで栗や渋皮煮に最適です。

丹沢

丹沢(たんざわ)栗は、シーズン中にもっとも早く収穫時期を迎える早生栗の代表品種で、国内では筑波栗の次に多く作られています。見た目は大粒ですが、皮の光沢が少なく果肉が割れる裂果が多い特徴もあります。
果肉の色が鮮やかで、栗を使ったお菓子の原料になることが多い品種です。

銀寄(丹波栗)

銀寄(ぎんよせ)栗は、他の栗と比べどっしりとした扁平な形をしています。銀寄栗の代表的なブランドが、兵庫県の丹波地方で作られ栗の王様とも呼ばれる丹波栗です。丹波地方の寒暖差ある栽培風土が糖分をぎゅっと蓄えた美味しい栗を作ります。
その甘味から京菓子などの伝統あるスイーツに多く用いられています。

ぽろたん

ぽろたんは、和栗の中でも大きめのサイズ感で、通常の栗より2g前後大きくなっています。最大の特徴は、渋皮が剥きやすいこと。過熱すれば渋皮がぽろっと剥けるため、簡単に果肉を取り出せます。
ぽろたんは2007年に品種登録された比較的新しい種類の栗で、全国的に栽培量は多くありませんが、調理のしやすさから注目を集めています。

栄養満点!栗に含まれる栄養素とは?

栗はいも類よりもエネルギーが多く摂れることから、昔は非常食として扱われていました。また、体にいい栄養素を多く含んでいます。

■ ビタミンC

■ 食物繊維

■ カリウム

■ 葉酸

この4つの栄養素に加え、渋皮には抗酸化作用のあるポリフェノールも含んでいて、まさに栄養の宝庫といえますね。

栗の美味しい調理方法

栗を美味しく調理するには、ゆで方を熟知していることが大切です。

1.栗をさっと水洗いし、一晩水に浸しておく

2.鍋にたっぷりの水と適量の塩を入れて沸騰させる

3.栗を入れて40分~50分ほど煮込む(その際、栗の上下を変えるため適度にかき混ぜる)

4.火を止めたらお湯が冷めるまでそのまま浸しておく

※ ただ煮込むのではなく、適量の塩を入れたり一晩水に浸したりするなど、ちょっとした工夫でより美味しい煮栗が出来上がります。ぜひ、試してみてください!

秋に食べたい栗料理ランキング!

農林水産省が「秋に食べたい栗料理は?」という題材でアンケートを実施しました。その結果を紹介します。

1位:栗ご飯

2位:モンブラン

3位:焼き栗

4位:栗まんじゅう

引用:農林水産省 公式サイト

 

栄えある1位は「栗ご飯」でした。母親の味として印象に残っている人が多いようです。
2位の「モンブラン」も、甘党好きにはたまらない栗スイーツですよね。
自分が好きな栗料理は何位だったでしょうか?ぜひ見比べてみてください。

まとめ:食欲の秋こそ栗料理でお腹も心も満たそう!

この記事では秋の味覚「栗」にスポットを当てて紹介してきました。
栗は、栄養満点でかつ色々な料理にアレンジができる万能果実。9月〜10月に旬を迎える栗を食べて、お腹と心を満たしましょう!