3月に入って急に暖かくなってきましたね。

その中で食べたくなるのは、春の山菜である「ふきのとう」ではないでしょうか?

ただし、ふきのとうがどのような山菜か分からない方も多いでしょう。

本記事では、ふきのとうの最適な調理方法や含まれる栄養素などを紹介します。

ふきのとうはどのような山菜?

ふきのとうは、キク科フキ属の多年草で、日本原産の山菜の一つとして知られ全国の山野に自生しています。

また、ふきのとうは「フキ」の花の蕾を指します。花の蕾が咲いた後に地下茎から出てきた葉の部分がフキなのです。

ふきのとうとフキは同じ植物ながら、別々の時期に採集される一風変わった山菜になります。

ふきのとうの探し方

ふきのとうは、平地の土手や山間部に自生しており、周囲に水気のある場所で見つかることが多くあります。

また、直射日光が当たらず風が穏やかな場所に生える傾向もあります。そのため、田んぼのあぜ道や山の斜面などに生えることが多いでしょう。

ふきのとうは、タンポポの綿毛のように種を飛ばして増やしているため、1つ見つけたら周辺を探すことをおすすめします。

ふきのとうの旬

雪解けと共に地中から顔を出すふきのとうは、地域によって収穫できる時期が異なります。

一般的には2〜3月に顔を出すことが多いですが、雪が多い地域では4月頃になります。

そのため、ふきのとうは2〜4月が旬といえるでしょう。

ふきのとうに含まれる栄養素

ふきのとうには、身体の健康に欠かせない多くの栄養素が含まれています。

  • 食物繊維
  • ビタミンE
  • ビタミンK
  • カルシウム
  • 葉酸
  • カリウム
  • ポリフェノール

食物繊維の働きは、お腹の調子を整えることです。便秘を改善して腸内環境をきれいに保つ効果が期待できます。

ビタミンEは、「若返りのビタミン」とも呼ばれ、抗酸化作用を持ち体内の脂質の酸化を防ぐ効果があります。

さらに、独特の苦味はポリフェノールによるもので、新陳代謝を促して、食欲増進や消化促進にも繋がるのです。

他にも、骨や歯の形成に役立つカルシウムやビタミンK、貧血予防に効果のある葉酸なども含まれています。ぜひ、気温の変化が大きい春にふきのとうを食べて、毎日元気に過ごしていきましょう。

ふきのとうの下ごしらえの仕方

ふきのとうの下ごしらえで大切なことは「アク抜き」です。

ふきのとうは苦味やえぐみが強いため、アク抜きをしないと、美味しく食べるのは困難になります。

下処理の方法は以下の通りです。

1.根元を切り落とし、褐色の葉を覗く

ふきのとうは、根元が黒ずんでいることがあるため、茶色くなっている葉は取り除きましょう。

2.たっぷりのお湯でゆでる

鍋にたっぷりのお湯を沸かします。塩大さじ1を加えて、ふきのとうを3〜4分茹でます。

3.流水で洗って、水にさらす

お湯からザルに上げたら流水で冷やします。その後、ボウルに水を入れて15分〜2時間ほど浸します。

4.水気をしっかり切る

ペーパータオルを使って、水気をしっかり拭き取りましょう。

ふきのとうを使った主な料理

ふきのとうを使った人気レシピを紹介します。

【レシピ①】ふきのとうの天ぷら

材料2人前

・ふきのとう・・・100g

・打ち粉・・・少々

・冷水・・・75ml

・天ぷら粉・・・50g

・揚げ油・・・適量

・塩・・・少々

①ふきのとうは花びらを開き、打ち粉をまぶす

②ボウルに冷水、天ぷら粉を入れてさっくり混ぜる

③ふきのとうに天ぷら粉を付ける

④170℃に熱した揚げ油にふきのとうを入れて、揚げる。1分半ほど経ったら、裏返し

カリっとなるまで揚げる

⑤器に盛り、塩を添える

【レシピ②】ふきのとう味噌

材料2人前

・ふきのとう・・・100g

・サラダ油・・・少々

・砂糖・味噌・・・大さじ3~4

・みりん・・・大さじ2

①ふきのとうを細かく刻む

②フライパンにサラダ油を入れて、ふきのとうを炒める

③全体に脂が馴染んだら、調味料を入れて汁気が飛ぶまで3〜4分炒める

まとめ:ふきのとうを美味しく食べて春を感じよう!

本記事では、ふきのとうに含まれる栄養素や下ごしらえの方法などを紹介しました。

ふきのとうは、2〜4月が旬の山菜であり、春の訪れを感じさせてくれます。

また、身体の健康に欠かせない栄養素も豊富に含まれています。

ぜひ、ふきのとうを食べて、元気に春の訪れを感じてみましょう。