6月に入って暑い時期が多くなってきましたね。暑くなってくると食べたくなるのが、完熟の真っ赤なトマトではないでしょうか?
ただし、トマトの種類や美味しい調理方法など分からない方も多いでしょう。
本記事では夏野菜の大定番トマトの特徴や調理方法を紹介します。
トマトの分類方法
トマトは大きさや重さによって大玉、ミディアム、ミニに分類されます。ここでは、それぞれの特徴を紹介します。
大玉トマト
大玉トマトは、重さが100グラム以上のものを指します。日本では桃色系の「桃太郎」が人気で、多く生産されています。
桃太郎は程よい酸味があり、果肉がしっかりしているため、熟しても身が崩れにくいのが特徴です。
ミディアムトマト
ミディアム(中玉)トマトは、重さが30〜60グラム程度のものを指します。食べきりサイズで、「フルティカ」などが有名です。
フルティカは、その名の通りフルーティーな味わいで甘さを感じられる品種です。ミディアムトマトは、全体的に糖度が高い特徴があります。
ミニトマト
ミニトマトは、重さが10〜30グラム程度のものを指します。別名、チェリートマトとも呼び、昨今のトマト市場ではもっとも主流です。
さらに、ミニトマトより果実が小さい直径1センチほどの超小粒のマイクロトマトもあります。
フルーツトマトとは?
品種に関わらず、水やりを少なくするなど特別な栽培方法で甘みを最大限に引き出したトマトです。
一般的なトマトが糖度3〜5度に対して、フルーツトマトの糖度は7~9度あり、品種によってはメロン並みの甘さのものもあります。
お尻に放射線状に伸びる白い線があるのが甘いトマトの特徴なので、購入時にチェックしてみてください。
トマトの生産地
トマトの栽培に適した温度は、昼間が25〜30度で夜が10〜15度とされ強い日差しと昼夜の気温差を好みます。
また、トマトは12~6月にかけての冬春トマトと、7~11月の夏秋トマトに分類されます。
農林水産省が発表した令和2年の生産出荷統計では、冬春トマトは熊本県や愛知県などの西日本で多く栽培され、夏秋トマトは北海道や茨城県の東日本が主な生産地です。
ちなみに、トマトの生産量の1位は熊本県で、1年を通じて温暖かつ海沿いや山沿いの様々な地形があるため、安定的に生産できるからとされています。
トマトの豆知識
トマトは、ナスやジャガイモと同じナス科ナス属の植物です。トマトの原産地は、南米のアンデス高原とされており、そこからメキシコに伝わって食用で栽培されるようになりました。
その後、16~17世紀にかけてヨーロッパ人の東洋進出と共に日本に伝来しました。日本では明治時代ごろから食用として栽培がスタートしています。
トマトに含まれる栄養素
トマトには「リコピン」が豊富に含まれています。リコピンは、トマトやすいかに多く含まれている赤色の天然色素です。
リコピンには、抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、身体の中で発生する活性酸素を除去する働きのことです。抗酸化作用で悪玉コレステロールの酸化を防ぐことで、血流の改善や生活習慣病の予防に繋がります。
また、リコピンは熱に強い成分でもあり加熱トマトでも十分に摂取が可能です。
トマトにはリコピン以外にもビタミンCやEなどが豊富に含まれています。夏場の食欲が低下する時ほど、食べて欲しい食材です。
トマトの美味しい調理方法
トマトは寒さが苦手なので、真夏は冷蔵庫に入れなくても問題ありません。青い部分が残っているトマトは、常温で保存しておくとより熟す可能性もあります。
また、皮つきで切る時はよく切れる包丁を使いましょう。切りにくい包丁だとトマトの細胞が潰れて、栄養が詰まった美味しい汁があふれ出てしまいます。
湯むきをする際は、過熱しすぎないように注意してみてください。へたを取ったらお尻に切れ目を入れて熱湯に漬けてから、冷水に取ります。
皮を剥いたら、適度な大きさに切ってカレーに入れたり生で食べたりしましょう。
まとめ:真夏に入る前に栄養満点のトマトを食べよう
本記事では、トマトの特徴や調理方法を紹介しました。
トマトは、重さによって種類が分かれそれぞれで多くの品種が出ています。また、昨今では糖度が高いフルーツトマトも出ており、トマト独特の酸味だけではなく甘みも感じられるのです。
また、トマトにはビタミンCやE、リコピンが豊富に含まれています。美容にも身体にも効果のある成分なので、夏バテに備えてトマトで栄養補給をしましょう。