10月になると、街中ではサツマイモのスイーツが登場して「サツマイモが美味しい季節になってきた」と感じるでしょう。
本記事では、サツマイモの特徴や美味しいサツマイモの選び方などを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

サツマイモの特徴

サツマイモは、江戸時代に薩摩地方(鹿児島県)から全国に伝わったため、「サツマイモ」と呼ばれるようになりました。
サツマイモには現在60種類以上の品種があり、焼き芋の品種として有名な「安納芋」やスイーツに使われる「鳴門金時」などがあります。
品種ごとで、干し芋や焼き芋に適しているものなど種類が多いため、自分好みのサツマイモを見つけてみるといいでしょう。

サツマイモの産地

令和5年度の統計だと、国産のサツマイモは、鹿児島県で30%、茨城県28%、千葉県13%、宮崎県10%と、この4県だけで日本の生産量80%を占めます。
生産量が一番多い鹿児島県は、温暖な気候と火山灰土の豊かな土壌が、サツマイモの栽培に適しており、「紅はるか」や「安納芋」といった甘みの強い品種が多く栽培されています。

サツマイモの旬

スーパーで通年で見かけるサツマイモですが、収穫の最盛期を迎えるのは8〜11月頃で、旬は10〜1月頃とされています。
収穫時期と旬がずれているのは、サツマイモは収穫後に貯蔵をしておくことで余計な水分が抜けて甘味が凝縮するからです。

サツマイモの栄養素

サツマイモは、栄養価が高く、私たちの体に多くの健康効果をもたらします。以下は、特に注目すべき栄養素です。

1. 食物繊維

サツマイモには豊富な食物繊維が含まれており、腸内環境を整える働きがあります。特に便秘の改善に効果的で、腸内フローラを健康に保つために役立ちます。

2. ビタミンC

加熱しても壊れにくいビタミンCが含まれているのがサツマイモの特徴です。ビタミンCは免疫力を高める効果があり、風邪予防や美肌効果も期待できます。
通常、ビタミンCは熱に弱いですが、サツマイモに含まれるものはでんぷんによって守られ、加熱しても損失が少ない点が特徴です。

3. カリウム

カリウムは体内の余分な塩分を排出し、血圧を正常に保つのに役立ちます。
高血圧予防やむくみの改善に効果があり、現代の食生活において不足しがちなミネラルを補うことができます。

4. ビタミンB群

サツマイモには、エネルギー代謝に欠かせないビタミンB群(B1、B2など)も含まれています。
これらのビタミンは疲労回復や肌の健康を保つために重要な役割を果たし、日常の健康管理に貢献します。

5. β-カロテン(プロビタミンA)

特にオレンジ色のサツマイモにはβ-カロテンが豊富に含まれており、体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは、目の健康を守るだけでなく、抗酸化作用によって肌や粘膜の健康をサポートします。

サツマイモの保存方法

サツマイモは低温障害を起こしやすいため、冷蔵庫には入れない方が良いです。ただし、夏の暑すぎる時期だと逆に傷みやすくなるため、その場合は冷蔵庫に入れておきましょう。
常温保存する場合、1つずつ新聞紙に包むと湿気や乾燥から守ってくれます。特に乾燥が気になる冬場には効果的です。

サツマイモの選び方

スーパーでサツマイモを選ぶときは、皮が鮮やかで傷や黒味がなく、ひげ根が少ないものを選びましょう。皮にしわがよったり、黒ずんだりしているものは鮮度が落ちている可能性があります。
また、サツマイモを持った時にずっしりと重いものを選びましょう。重いサツマイモは水分がしっかり詰まっており、甘みや旨みが感じられます。

まとめ:旬のサツマイモを美味しく味わおう!

サツマイモは、日本の食卓に欠かせない食材であり、豊富な栄養素と甘みが魅力です。
栄養素では、食物繊維やビタミンC・カリウムを多く含み、便秘解消や免疫力向上・血圧の調整などの健康効果も期待できます。
しっとり甘い食感やホクホクした食感など、品種によって異なる風味を楽しむことができ、焼き芋やスイートポテト、煮物など幅広い料理に活用されています。
本記事を参考に、長期保存ができるサツマイモを美味しく味わいましょう。