春を代表する食材の一つとして知られているたけのこ。

独特の香りやシャキッとした食感が魅力であり、煮物や炊き込みご飯など、和食では欠かせない存在として親しまれています。
また、たけのこはあまり知られていない一面もある食材です。

本記事では、たけのこの特徴や栄養、健康効果のほか、豆知識などについて解説します

春が旬!たけのこはどんな野菜?

たけのこは、竹の地下茎から地上に出てくる若い芽で、春に旬を迎える食材です。
3月から5月頃に出回るのが一般的なため、春の訪れを感じさせる味覚として多くの人に親しまれています。

たけのこの魅力は、独特の香りと歯ごたえのある食感です。
掘りたてのたけのこはやわらかくて甘みも感じられるため、煮物や炊き込みご飯、天ぷらなどのさまざまな料理に使われます。

美味しいレシピが豊富にあるたけのこですが、収穫から時間が経つほどえぐみが強くなる性質を持ちます。
美味しく食べるためには、できるだけ新鮮なものを選び、早めに下処理をすることが大切です。

参照:農林水産省「これからが旬!たけのこで「春」を感じよう」

たけのこに多く含まれる栄養と期待できる健康効果

たけのこは水分が多くさっぱりとした食材ですが、体にうれしい栄養素も含まれています。

特に注目されている栄養素は、次の3つです。

  • 食物繊維
  • カリウム
  • チロシン

それぞれの栄養について、期待できる健康効果を解説します。

参照:文部科学省「日本食品標準成分表」

食物繊維|腸内環境を整える

たけのこには食物繊維が豊富に含まれています。

特に多いのが、不溶性食物繊維(セルロース)です。
不溶性食物繊維は水に溶けにくく、腸内で水分を吸収して便のかさを増やす働きがあります。
セルロースを摂取すると腸のぜん動運動が促され、便通を整える効果に期待できます。

腸内環境を整える働きを持つため、日々の健康維持にも役立つ成分といえるでしょう。

カリウム|むくみ予防・血圧対策

カリウムには、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあります。
体内の水分バランスを整える役割も持っているため、むくみの予防にも役立つでしょう。

塩分の過剰摂取による血圧の上昇を抑えることにも期待できるため、健康維持の観点からも注目されています。

チロシン|集中力・やる気をサポート

たけのこを切ったときに見られる白い粒は「チロシン」というアミノ酸の一種です。
チロシンは栄養成分のひとつで、脳内でドーパミンなどの神経伝達物質の材料になるといわれています。

集中力・やる気を維持するなど、脳の働きのサポートに役立つでしょう。

美味しいたけのこの選び方

美味しいたけのこを選ぶためには、鮮度を見極めることが大切です。

<美味しいたけのこを選ぶコツ>

  • 皮が薄く茶色でしっとりしているものを選ぶ
  • 穂先が黄色っぽく、緑色になっていないものを選ぶ
  • 切り口がみずみずしいものを選ぶ
  • 持ったときにずっしりとした重みを感じるものを選ぶ

上記の条件を満たすたけのこは、鮮度の良いたけのこである可能性が高いです。
穂先が緑色になっているたけのこは成長が進んでいるため、えぐみが強くなっている可能性があります。

たけのこの保存方法

たけのこは鮮度が落ちやすい食材のため、購入したらできるだけ早く下処理をすることが大切です。

時間が経つほどえぐみが強くなるため、できればその日のうちにアク抜きを行いましょう。

一般的には、皮付きのまま鍋に入れ、米ぬかや米のとぎ汁などと一緒にゆでてアクを抜きます。ゆで上がったらそのまま冷まし、皮をむいて水に浸して保存しましょう。

保存する際は、密閉容器に水と一緒に入れて冷蔵庫で保存します。より鮮度を保ちやすくするなら、水を毎日取り替えるのがおすすめです。

知っておきたい!たけのこの豆知識

たけのこには、成長の早さや栄養に関する特徴など、意外と知られていない一面があります。
たけのこについてより詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

たけのこの成長は「驚くほど早い」

たけのこは植物の中でも特に成長が早いことをご存知でしょうか。
種類によっては、1日に数十センチから1メートル近く伸びることもあります。

地面から顔を出してからわずかな期間で竹へと成長するため、食材として収穫できる期間はとても短いのです。
このことから、たけのこは「春の旬を代表する食材」として親しまれています。

たけのこの白い粒は「チロシン」という栄養成分

たけのこを切ったときに、断面に白い粒のようなものが見えることがあります。
これは「チロシン」というアミノ酸が結晶化したものであるため、傷みやカビではありません。

チロシンは体内で神経伝達物質の材料となる成分として知られており、たけのこに含まれる栄養の一つです。
白い粒が見えたとしても、品質的には問題なく食べられます。

まとめ

たけのこは春を代表する旬の野菜です。
鮮度の良いたけのこを食べることで、独特の香りや食感、春の訪れを楽しむことができるでしょう。

また、食物繊維やカリウムなどの栄養も豊富なため、腸内環境の改善やむくみ予防などの健康効果に期待できます。
美味しく食べるためには、新鮮なたけのこを選び、早めに下処理をして保存することがおすすめです。

旬の時期には、さまざまな料理でたけのこの味わいを楽しんでみるのはいかがでしょうか。