2月を迎えるとスーパーやコンビニなどで販売される恵方巻。
恵方巻の具材の中でも、甘くて美味しいと人気なのが「かんぴょう」ではないでしょうか?ただし、かんぴょうの原材料や特徴などを知らない方は多いと思います。
この記事では、巻き寿司に欠かせないかんぴょうの特徴や美味しく調理する方法などを紹介します。
そもそも恵方巻の意味とは?
恵方巻とは、立春の前日である節分の日に食べる太巻きのことです。
「福を巻き込む」という意味を込めて、七福神にあやかった7種類の具材を使った太巻きを作るのが一般的です。
恵方巻は、その年の恵方(縁起の良い方角)を向いて黙々と食べるのが作法とされています。
また、「縁や福が途切れない」意味も込めて、包丁で太巻きを切らないのもマナーの一つです。1年の幸せを願って食べるようにしましょう。
恵方巻にかんぴょうを使う理由
恵方巻で使う7種類の具材には、かんぴょうが含まれています。
かんぴょうは細くて長い見た目から、長生きができるように願いを込めて具材に採用されています。
かんぴょうは恵方巻に限らず、巻き寿司全般の定番食材です。
ただ、どのような野菜が使われているかは分からないですよね?
かんぴょうは何でできている?
かんぴょうとは、ゆうがお(ウリ科の植物)の果実をひも状に割き、干して乾燥させた食品です。
ゆうがおと聞いても、あまりピンと来ないかもしれません。
ゆうがおは、キュウリやゴーヤと同じ食用のウリ科で、夏の夕方から白い花を咲かせて、翌日の午前中には萎んでしまいます。
夕方に花を咲かせることから「ゆうがお」という名前が付けられました。
冬瓜と同じように、ずんぐりと大きく丸いタイプと長い円筒状になるタイプがあります。
かんぴょうの特徴
かんぴょうの特徴を詳しく見ていきましょう。具体的に、かんぴょうの原料であるゆうがおの旬と産地を紹介します。
旬
きゅうりや冬瓜などウリ科の野菜は、7〜9月に旬を迎えます。
そのため、ゆうがおの旬も7〜9月頃になります。
産地
ゆうがおの主な産地は栃木県で、国産の約99%を生産しています。
栃木県ではゆうがおを使ったラーメンが販売されるほど消費が盛んで、名産品の一つになっています。
かんぴょうの栄養素
かんぴょうには、健康維持に欠かせない多くの栄養素が含まれています。
- 食物繊維
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
特に茹でたかんぴょうの食物繊維は、さつまいもやブロッコリーの約2倍も含まれています。
食物繊維は、日本人に不足している栄養素であり、腸内環境のバランスを整える働きがあるのです。
また、血圧の低下に効果があるカリウムや、骨の形成に必須となるカルシウムなどの栄養素が含まれています。かんぴょうを食べて日頃の健康を維持していきましょう。
かんぴょうを美味しくする調理方法
かんぴょうを美味しく調理するためには、下ごしらえが重要です。
下ごしらえ方法を手順に沿って紹介します。
- 水を張ったボウルにかんぴょうを入れて、3分ほど水に浸しておく
- 戻し水を捨てて、小さじ半分ほどの塩を加え、弾力が出るまで揉みこむ
- 流水で良く洗い流す
- たっぷりのお湯で10分ほど茹でる
- ザルに上げて熱を取り、水気を絞る
塩を使って揉むことでかんぴょうが柔らかくなり、火の通りが良くなります。
下ごしらえが終わったら、砂糖やみりん、しょうゆなどを使って味付けしていきましょう。
まとめ:かんぴょうの美味しい調理方法を知って恵方巻を食べよう
この記事では、かんぴょうにスポットを当てて紹介しました。
かんぴょうは恵方巻に欠かせない食材で、甘くて美味しいと人気の具材です。さらに、食物繊維やカリウムなど豊富な栄養素が含まれています。
ぜひ、下ごしらえ方法を参考に、かんぴょうを上手に調理し、美味しい恵方巻を作りましょう。