MESSAGE

メッセージ

この出会い、つながりが、
いつまでも心に響き合うように

日本国内はもちろん、遠く離れた海外にいても、メールやSNSを使えば、いつでも効率よくコミュニケーションがとれる時代になりました。

もしかしたら、世界各国の生産農家から野菜を仕入れるために、現地へ飛んでいく必要はないのかもしれません。
そんな風に思えるほど、便利なツールは増えました。

とは言え、私たち人間は、自分一人では生きていけません。
仕事も日々の暮らしも、必ず相手がいて、仲間がいて、やりとりがあって初めて成り立つものです。

      

誰かの求めを察知すること、自らの思いをさらけ出すこと、お互いの言葉に心が響き合うこと。
そんな響き合える関係性は、直接面と向かって語り合うことでしか築けないのではないでしょうか。

      

人と人、国と国が、思いを響かせ合える社会でありたい。互いに心を響かせ合いながら、かかわり合える仕事を続けたい。
株式会社HIBIKIの名前には、自分自身が決して忘れないと決めた目標と追い求める理想を込めています。

代表メッセージ

株式会社 HIBIKI

代表小山 博司

昭和48年(1973)生まれ。福岡県出身。大阪府育ち。
京都外国語大学卒業後、中国との貿易を行なう商社、IT関連企業、食品輸入商社などで経験を積み、独立。平成30年(2018)5月に株式会社HIBIKIを設立。
趣味は登山。いつか、田畑に囲まれた場所で、自給自足の暮らしを送りたいと夢に見ている。

互いを支え合い、心がつながり合う「輪づくり」

大阪という都会を離れて山を登り、大自然の中でテント泊をすることがあります。ふと夜空を見上げると、無数の星が光り輝いている。そんな景色との巡り会いは、心が浄化される最高の瞬間です。
都会で過ごしていると、このような自然の豊かさを享受できなくなったかわりに、仕事や生活に必要なものを簡単に手に入れることができます。

それは食材も同じです。今の日本では、旬を問わず、望めばほとんどの食材が手に入るようになりました。私もその恩恵を受けて生活している身ですから、豊かな物量や、便利な機能を批判するつもりはありません。

ただ、緑あふれる大自然の中に身を置き、澄んだ空気に囲まれ、星空の下で食べる自炊したご飯のおいしさ、一杯のコーヒーやウイスキーのおいしさは格別です。そして何より、食事をいただけることへの感謝、自然の恵みに感謝する気持ちが湧いてくる瞬間でもあります。また同時に、普段の豊かさや便利さが当たり前であることに、慣れてしまっているのではないかと疑問に思う瞬間でもあるのです。

今の時代の豊かさは永遠なのでしょうか?この先もずっと、当たり前なのでしょうか?子どもの頃、食事の時に言っていた「いただきます」や「ごちそうさま」を、今も欠かさず言っていますか?食べものを残さずに頂戴するという意識が薄らいではいませんか?

食べものをいただけることへの感謝の気持ちはもちろん、人と人との交わりが希薄になればなるほど、世の中全体が貧しくなっていくような気がします。これからの時代、そのような傾向がますます強くなるのかもしれませんが、おいしいものを食べたときに「おいしい」と喜びの言葉を発することは変わらないと思います。これは、つくってくれた方々への感謝であり、食べられることへの感謝でもあり、生きる上でもっとも素直に表現できる感謝ではないでしょうか?

私はこの「おいしい」と喜べることと感謝できる心の豊かさをキーワードに、いろんな人たちと“響き合える関係”を構築したいと考えています。それは決して大きなものでなくていいんです。小さなコミュニティでいいんです。お互いが支え合える関係で「心」がつながる小さな輪を、一つの食材を中心にした輪を、いくつもいくつもつくれたら最高だろうなと考えています。

私一人でつくれる輪はありえません。これから出会う方々、すでに支えてくれている方々と、大きさにとらわれることなく、希薄になりがちな世の中に「食」を通じて響き合える輪をつくっていきたいと思います。