人間が持つ味覚などの五感のうち、料理のおいしさを判断する材料として、視覚から取り入れる情報が全体の87%を占めるということをご存じでしょうか?

味には自信があるのに、見た目で判断されてしまったらあまりにも悲しいですよね。

そこで今回は、「いつもお家で食べるお野菜をもっとおいしく美しく見せる」をテーマに、基本の下ごしらえから盛り付け方、食材選びなどを紹介していきます。

 

①基本編 野菜を色鮮やかに湯がく

緑野菜には「塩」を入れる

緑野菜を色鮮やかに湯がくには、お湯に対し1.5~2%の塩が理想とされています。

これは、野菜の緑の成分であるクロロフィルが酸に弱く、逆にアルカリに振れると色素が飛びにくくなるという性質を利用したものです。

湯がくだけでも色は濃くなりますが、これは緑色の発色を邪魔していた野菜の中の空気が抜けて、本来の色が見えやすくなっているだけの状態です。

鮮やかな緑色を保ちたければ、アルカリ性の塩でクロロフィルを安定させるのがよいでしょう。

 

電子レンジを使った下処理にも塩水が◎

電子レンジで調理できる緑野菜の代表選手といえばブロッコリーですが、はじめはきれいに発色しても、時間とともに黄色く変色してしまうこともしばしば。

水洗いしたブロッコリーを、こさじ1程度の塩水に浸けてから約20分チンすれば、塩ゆでしたときと同じく、緑色を保ち変色を防止できます。

また、塩水に浸けることで菌の繁殖を防ぐことができるため、衛生面においても効果的です。

 

②初級編 葉物は“立体的”に盛る

盛り付けのコツは「高さ」にあり

サラダの調理で意外と難しいのが盛り付けです。

レタスのような葉物は特に、しなっとなりやすく、きれいに盛りつけるには工夫が必要です。

料理を美しく見せる基本である「高さ」を出すため、基本の手順を覚えましょう!

 

レタスの上手な使い方

レタスを立体的に盛り付けるコツは、外葉といっしょに、形のついた中葉もいっしょに使って高さを出すことです。

芯は次の方法で取ることができます。

きれいに芯を取り、レタスを無駄なく使い切りましょう。

1.まな板に芯を上にして置き、芯を手のひらでぐっとつぶすように押す。

2.レタスの芯をつまみ、ひねり回すようにして芯を取る。

ちぎり方にもポイントがあり、繊維に沿うようにして前後にちぎるのではなく、葉先と根本を持って水平方向に引っ張るようすると、断面に薄皮が残らずおいしい状態を保つことができます。

包丁を使うと断面が変色してしまうので、手でちぎるのがベストです。

 

③中級編 「補色効果」で色合いよく

補色とは?

補色とは、「赤の反対は緑」「黄色の反対は青」のように、色相環において反対側にある色のことを指します。

実は、色と食欲には密接な関係があり、この補色関係にある食材同士をうまく使うと、ぐっと料理の見栄えがアップするんです。

 

一枚のお皿に「対局にある色」を取り入れよう

「赤・緑」の補色効果を活用した例として、トマトが入ったグリーンサラダや、バジルが乗ったトマトソースピザなどが挙げられます。

他にも、なす=「紫」、パプリカ=「黄色」、かぼちゃ=「オレンジ」など、彩りに使える野菜はたくさんあります。

野菜同士以外にも、魚介類やお肉と組み合わせることで、レシピのレパートリーもぐんと広がることでしょう。

 

食卓に彩りと笑顔を届ける隠し味は「ちょっとしたコツ」

下ごしらえや盛り付け次第で、食卓に並ぶ野菜たちは今よりもっと輝きます。

家庭の食卓にはもちろん、パーティーなどでおもてなし料理として振る舞えば、きっと家族や友人にも喜んでもらえるはずです。

今日の献立に、目にもおいしい一品を加えてみてはいかがですか?