白が特徴の花野菜、カリフラワーの旬は11月~2月
寒さが一番厳しい今の季節が、カリフラワーのもっともおいしい季節なのです。
ブロッコリーとよく似ているけれど、詳しいことはよく知らない・・・
本記事では、カリフラワーってどんな野菜?どうやって食べればいいの?食べる時の注意点は? などの疑問について説明していきます。
ぜひ最後までお付き合いください!

カリフラワーってどんな野菜?

ブロッコリーの突然変異から生まれたとされるカリフラワーは、白菜やキャベツと同じ、アブラナ科の野菜で、ビタミンCが豊富に含まれる特徴です。
緑黄色野菜に分類されるブロッコリーに対し、白い見た目が特徴のカリフラワーは淡色野菜と呼ばれており、含まれる栄養素で言えば総じてブロッコリーに軍配が上がります。
でも、これらに多く含まれるビタミン類は水溶性であり、ゆでると内に含まれた栄養が外に逃げてしまうのが難点です。

栄養素はブロッコリーとトントン!

カリフラワーに含まれるビタミンCはゆでるなど火を通しても外に流れにくいため、調理後の栄養素としてはブロッコリーと大差ないとされています。
より効率よくビタミンを摂取したいという方は、生食でサラダやピクルスにして食べるのがいいでしょう。
生のブロッコリーのように青くささやクセがなく、さらに食感もコリコリとしておいしいカリフラワーは生食にもぴったり!
調理の際は縦にスライスすると食べやすく、歯ごたえも楽しめます。
基本的にアブラナ科の野菜は生で食べることができるので、今後の参考にしてみてください。

おいしいカリフラワーの選び方

カリフラワーに限らず、野菜を生食するにあたって一番大切なことは「鮮度」です。
カリフラワーは葉も食べられるので、なるべく葉付きのものを選ぶとよいでしょう。
葉先が萎びていないか、変色していないかなど、葉の様子は鮮度の目安にもなります。
全体としては、純白で、ずっしりと重みのあるものを選びましょう。
白い表面についた黒いポツポツは、傷んでいたり、カビの可能性があります。
取り除いて火を通せば問題ありませんが、生食するのはやめておいた方が無難です。

カリフラワーは鮮度が命!

花野菜であるカリフラワーの白いぼこぼことしたの部分は、言わずもがな「つぼみ」の部分にあたります。
収穫後も花野菜は成長を続けるので、何日も冷蔵庫に入れたままにしておくと花が咲いていきます。
そうすると味も食感も落ちますし、もっと時間が経てば黄色っぽく・茶色っぽく変色してきます。
こうなると腐っている可能性が高いので、匂いを嗅いで酸っぱい匂いがしてきたら、火を通すとしても絶対に食べてはいけません
生食したいときはもちろん、火を通して食べるとしても、できるだけきれいなものを選び、早いうちに使ってしまうのがベストです。

ゆがくときは丸ごとが◎ 冷凍保存も可

早く使い切れそうにないときには、歯ごたえがしっかりと残るくらいに固ゆでしてから冷凍保存するのがおすすめ。
ゆがくときは、先に太い茎を切り落とし、株の部分を小分けせずに丸ごと沸騰したお湯に入れましょう。
茎の方を下にして1~2分程度立ったら、上下をひっくりかえして茎がうっすら透明になればOK。
こうして野菜の断面を最小限に抑えることで、栄養の流出を抑えられます。
時間がない時は小分けにしてからゆでると早くできます。

ブロッコリーとカリフラワーのあいのこ ロマネスコ

最後におまけとして、見た目の奇抜さからなんとなく手の出しにくいであろう「ロマネスコ」という西洋野菜をご紹介します。
とがったブロッコリーのような、カリフラワーの親戚のような外見のロマネスコですが、こちらも両者と同じくアブラナ科の野菜。
味はブロッコリーに近く、食感はカリフラワー寄りと、まさにその中間に位置するような野菜です。
そんなロマネスコのいちばんの特徴は、幾何学的な花蕾部分
これは「フラクタル幾何学」と呼ばれる構造で、「どの部分をとっても全体と相似している図形や立体、そうなる性質」のことを言います。
つまり、ロマネスコの一部分を見ると、それが全体の形と同じで、その部分部分がらせん状にどんどん広がり大きくなる……という、自然が生み出す不思議な形状で、実は、カリフラワーにも、よく見ると同じフラクタル幾何学の構造を見ることができます。
中にはこういった造形が少し苦手な方もいるかもしれませんが、興味があれば、ぜひよく見てみてください。
自然が見せる不思議なアートを感じる機会になればうれしく思います。

最後に

いかがでしたでしょうか?
カリフラワーは冬野菜ですが、なんとなく春を先取りするような、可愛らしい食卓ができそうです。
あなたもぜひカリフラワーを日々の食事に取り入れてみてくださいね。