春になり、店頭で見かけることも多くなった「イチゴ」。 ハウス栽培の技術が進歩したことや品種も多いことから、12月頃から5〜6月あたりまでの期間をイチゴの旬として楽しむことができます。 旬の時期には「イチゴフェア」など多く取り扱われるイチゴですが、皆さんはイチゴのことをどれだけご存知でしょうか。
そもそもイチゴとは
イチゴはバラ科の多年草で、市場で出回っている大半のイチゴは「オランダイチゴ属」と呼ばれる種類に分類されます。 同じバラ亜科で似た実をつける、キイチゴ属やヘビイチゴ属もオランダイチゴ属ですが、日本では「ノイチゴ(野いちご)」と総称して呼ばれることの方が多いかもしれません。
江戸時代末期の1830年頃から食べられはじめ、明治時代から日本全体で広く栽培されるようになったようです。
甘酸っぱい風味やイチゴらしい香り、見た目も可愛らしいことから女性人気が非常に高く、みかんやグレープフルーツの約2倍ものビタミンCが豊富に含まれているので美容効果も期待できます。 さらに葉酸やアントシアニンも豊富に含まれており、栄養面でも優れています。
イチゴは野菜?
そもそも園芸学における分類として、木になるもの(木本性)は果物であり、そうでないもの(草本性)は野菜と分類します。 草本性であるいちごは、園芸学上「野菜」に分類されることになります。 また、農林水産省での扱いも野菜とされています。 しかし、いちごは果物と同じように食べられているため「果実的野菜」と言われています。
保存方法には気をつけて!
イチゴは大変傷みやすく、保存方法に困ったこともあるのでは。 新鮮なイチゴ以外は、常温保存は避けた方が無難です。
冷蔵保存をする場合は、売られているパックから取り出し、イチゴ同士が触れ合わないように保管すると傷みづらくなります。 さらにヘタを下向きにし、空気に触れないようラップや蓋を使って保存するとGoodです。 購入した時点で少し痛みが見られるイチゴに関しては、取り除くようにしましょう。
保存する前に洗うのも避けるのが無難。 いちごは濡れた部分から傷んでいってしまう性質があるからです。 保存期間は1週間程度で、おいしく食べるのであれば4日〜5日で食べきることをオススメします。
食べきれずに傷んでしまいそう!というときは、冷凍保存をすることも検討してください。 保存期間は1ヶ月~2ヶ月程度で意外と保つと思われるのではないでしょうか? 冷凍する前には洗ってしっかりと水気をとり、ヘタは取り除きましょう。 そしてイチゴ全体にお砂糖をまぶし、1~3個づつラップで包みまとめてフリーザーバックなどで保存します。 一度冷凍した一度を解凍すると水っぽくなってしまい、せっかくのイチゴを楽しむことができないので解凍せずシャーベット風にいただいたり、スムージーの具材にしたりしてアレンジを楽しんでみてください。 冷凍時にお砂糖をまぶしているので、ジャムなどに加工してもGOODです。
いちご狩りのポイント
春にはいちご狩りに出掛ける方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 ここではいちご狩りのポイントをご紹介します。
1.氷水を持参する
普段家で食べる際は冷蔵庫で冷やしたいちごを食べることが多いですよね。 イチゴ狩りでは生えているイチゴをそのまま採るため、イチゴ自体は冷えていません。 そこで、氷水を持参するのがポイントです。 食べたいいちごを見つけたら、氷水で冷やしておいて次のいちごを探している間に冷やす……を繰り返すとおいしく食べることができます。2.ヘタ側から食べる
イチゴは先端が1番甘くなっています。 そのため、先端から食べてしまうとヘタ側の味があまり感じられずもったいないので、是非ヘタ側から食べて採りたての甘みを味わってみてください。3.ヘタまで赤く熟れたものを狙う
イチゴは赤く熟れている状態が、1番甘く美味しい食べごろです。 しかしスーパーなどに出荷されるイチゴは、腐らないように早めに収穫されたものが多く、ヘタ側は青い状態のことがほとんど。 収穫された時点で甘さが決まってしまうため、スーパーなどのイチゴではMAXの甘さを体験することはできません。 せっかくのイチゴ狩りでは、普段食べられない甘さのいちごを狙って食べてみましょう!イチゴのおすすめ消費法
イチゴをたくさんもらってしまったけど、そんなに食べられない……ということもありますよね。 そんなときには加工して食べるといいでしょう。 定番のジャムもおいしいですが、お手軽なのが健康にもいいとされているスムージー。 はちみつとヨーグルトなどを一緒にミキサーにかけるだけでいちごも消費できて健康にもいいスムージーを作ることができます。
最後に
春の定番となった「イチゴ」。 種類がたくさんあり、イチゴによって合う加工方法が異なりますので、是非自分好みのイチゴを探してみてくださいね。