昨今日本でも定着し、10月の一大イベントでもある「ハロウィン」。ハロウィンでイメージする食材といえば、かぼちゃではないでしょうか?
ただ、かぼちゃの旬や産地などを聞かれると、いまいち分からないですよね。
この記事では、かぼちゃの旬や産地・調理方法について紹介します。
この記事を読めば、かぼちゃのことが分かり、美味しく調理もできますよ。
ハロウィンとかぼちゃの関係とは?
まずは、かぼちゃとハロウィンの関係性について見てみましょう。
ハロウィンにかぼちゃはつきものですが、正式にはカブが使われていたのだそうです。
ハロウィンの起源は、古代ケルト人の宗教的な行事とされています。
ケルト人にとって、10月31日は1年の終わりであり、祖先の霊や悪霊が訪れる日とされていました。
その際、魔除けとして使っていたのがカブだったのです。
やがてハロウィンがアメリカに伝わると、カブからかぼちゃに切り替わりました。
理由は、かぼちゃの収穫量が多かったから。そして、アメリカで行われていたハロウィンが世界中に伝わり、「ハロウィン=かぼちゃ」と定着したわけです。
かぼちゃの特徴
ハロウィンとの関係性が分かったところで、かぼちゃの種類や旬・産地を見ていきましょう。
種類
かぼちゃには大きく3つの種類があり、特に流通しているのが「西洋かぼちゃ」と「日本かぼちゃ」です。
西洋カボチャは日本で多く出回っている種類で、甘みが強くホクホクした食感から別名「栗かぼちゃ」ともいわれています。
料理はもちろん、甘みを活かしてスイーツにも使われています。
一方の日本かぼちゃは、デコボコした黒色の皮に深い溝が入っているのが特徴です。粘り気が強く醤油との相性がいいため煮物などに適しています。
現在では、食の欧米化に伴い甘みが強い西洋カボチャが多く生産されています。
産地
かぼちゃは、国産と外国産が流通しています。国産かぼちゃの50%が北海道で作られ、次に鹿児島県や茨城県などが続きます。
国内で作られているかぼちゃは、ほとんどが西洋カボチャです。
一方、外国産はニュージーランドやメキシコなどが主な産地になります。
旬
国産かぼちゃの旬は秋〜冬がピークになります。かぼちゃは夏〜初秋にかけて収穫され、2〜3ヶ月の熟成期間を経て出荷されます。
熟成させる理由は、デンプンが糖分に変わり甘みが増すからです。そのため、10月はもっとも食べごろといえますね。
かぼちゃに含まれる栄養素とは?
かぼちゃはβ-カロテンを多く含む緑黄色野菜です。
β-カロテンには抗酸化作用があり、体内で必要な分だけビタミンAに変換されることから、皮膚や毛髪などの健康を維持する効果があります。
また、かぼちゃはβ-カロテン以外にも豊富な栄養を含んでいます。
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
- カリウム
- 食物繊維
ビタミンが豊富に含まれることから、「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれています。
身体の健康のためにも、栄養満点のかぼちゃを食べるようにしましょう。
かぼちゃの選び方
かぼちゃの選び方は、売られている方法によって変わってきます。
丸ごと売られている場合は、ヘタがしっかりと乾いているか確認しましょう。ヘタが乾いていたら完熟している証拠です。
また、カットしてある場合は、種子が密着してすき間がないものを選びましょう。中身がオレンジ色で鮮やかなものが良いとされています。
かぼちゃの調理方法
かぼちゃの調理方法について紹介します。
- 正しい切り方
- 下ごしらえのコツ
- 保存方法
調理方法が分かればより美味しくかぼちゃを食べられますよ。
正しい切り方
かぼちゃを切るときは、硬いヘタを避けるように包丁を入れます。ヘタを切り落としたら、平らな面を上にして、4分の1サイズに切っていきましょう。ワタが残っていると煮崩れの原因になるため、できる限り取り除くようにしてみてください。
下ごしらえのコツ
かぼちゃは電子レンジでチンして柔らかくしておくと切りやすくなります。煮る時の水の量は鍋に入れたかぼちゃが隠れる程度にしておくと、煮崩れせず美味しく調理できます。ちなみに、煮る時は皮を剥いておくと味が染みこみやすくなりますよ。
保存方法
丸ごとのかぼちゃは冷暗所に置きます。温度が10℃を下回ると傷みやすくなるため注意しましょう。
カットしてあるかぼちゃはすぐに傷んでしまうため、種子やワタを取り除いて小口サイズにカットしてからラップをかけて冷蔵庫に入れておきます。
長期間保存せず、2〜3日で使い切るようにしましょう。
まとめ:かぼちゃを食べて楽しくハロウィンを過ごそう!
この記事ではかぼちゃについて紹介しました。
かぼちゃは栄養満点な食材で、10月が国産かぼちゃの食べ頃になります。適切な選び方や調理方法を参考にかぼちゃを美味しく味わいましょう。
かぼちゃを食べて、楽しくハロウィンを過ごしてくださいね。