新年のお祝い料理であるおせちですが、色々な料理を入れますよね。その料理で使われている「れんこん」は、どのような野菜かご存じでしょうか?

この記事では、れんこんの特徴や種類・選び方などを紹介します。含まれている栄養素についても紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

おせちで使われるれんこんの意味とは?

おせちとは、年神様に対して五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全などを祈って縁起の良い山や海の食材を食べる風習です。

れんこんは、複数の穴が空いていて向こう側が見えることから「将来の見通しが立てられる」という縁起を担っています。またれんこんは種が多いことから、多産を象徴し「子孫繁栄」の意味も込められています。

次項から、れんこんの特徴などを詳しく紹介しますね。

れんこんの特徴

れんこんは、蓮の肥大化した地下茎の部分を食べる野菜です。蓮の根を食べることから「蓮根(れんこん)」と呼ばれています。

市場に出回っているれんこんは、ほとんどが中国産です。年中売られていますが、旬は秋〜冬になります。おせちで食べる時期は、まさに旬の時期といえるでしょう。

れんこんの種類

れんこんは、国内でも作られており、生産地や採れる時期によって種類があります。
ここでは4種類を紹介します。

  • 新れんこん
  • 岩国れんこん
  • 加賀れんこん
  • 大口れんこん

それぞれ順番に見ていきましょう。

新れんこん

ハウスやトンネル栽培で梅雨後すぐに収穫するれんこんは、「新れんこん」と呼ばれています。細く色白で歯ざわりが良いのですが、傷みやすいため購入後は直ぐに食べると良いでしょう。

岩国れんこん

山口県で作られている「岩国れんこん」は、もっちりとした食感とシャキシャキ感が特徴です。糸を引くような粘りと煮込むとホクホクの食感が病みつきになります。

加賀れんこん

石川県で作られている伝統野菜の「加賀れんこん」は、でんぷん質が多く粘り気が強いのが特徴です。すりおろしてだんご汁にしたり、エビなどの野菜と煮込む「はす蒸し」など郷土料理に使われています。

大口れんこん

新潟県長岡市で作られている「大口れんこん」は、一節一節が丸くコロッとしていることから、だるまれんこんとも呼ばれています。シャキシャキとした食感で、煮崩れをおこしにくいため、煮物料理に最適です。

れんこんの選び方

れんこんを選ぶ際は、傷が少なく寸胴型でしっかりとした硬さがあるものを選びましょう。

カットして売られているれんこんは、切り口に注意です。穴の中が黒ずんでいると時間が経っている証拠なので、品質が良いものを見極めるポイントにしてみてください。

れんこんに含まれる栄養素

れんこんの主な成分はでんぷんで、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれています。ビタミンCは、健やかに過ごすために欠かせない栄養素です。

また、抗酸化作用に優れたポリフェノールの一種「タンニン」も含まれており、エイジングケアも期待できます。

れんこんの下ごしらえの仕方

れんこんは皮つきで食べることもできますが、皮を剥くときはピーラーを使いましょう。切るときは繊維に沿って縦型に切るとシャキシャキとした食感を残せます。

れんこんを切った後は、水に浸しておくと変色を防ぐことが可能です。ただし、水に浸し過ぎるとビタミンCなどの栄養素が流れ出てしまうため、5分以内に水から上げるといいでしょう。

まとめ:おせちのれんこんを食べて新年を迎えよう!

おせち料理に必須なれんこんについて紹介しました。おせちに入れるれんこんには、将来の見通しや子孫繁栄の意味が込められています。

スーパーで売られているれんこんは主に中国産ですが、石川県や山口県など国産のれんこんはシャキシャキとした食感なので、ぜひ食べて欲しいと思います。

れんこんを美味しく食べて、新しい年を迎えましょう。