鍋や中華料理などに欠かせない食材といえば「白菜」ですよね。
ただし、白菜の知識や調理方法などについては、分からないことも多いでしょう。
本記事では、白菜の特徴や調理方法を紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
白菜の種類
白菜は形の違いなどによって大きく、「結球」「半結球」「不結球」の3つのタイプに分かれます。ここではそれぞれの特徴を紹介します。
結球タイプ
よく見かけるのが結球タイプと呼ばれるもので、白菜といえばこの形を想像する方が多いでしょう。
結球タイプは、葉先まで重なり合っているもので、頭部の葉がしっかり重なる包被円筒形と重ならない包合砲弾形に分けられます。
その中でも、白菜の内側の葉が黄色い色をした黄芯系(包被円筒形)と呼ばれる品種が主流です。
半結球タイプ
半結球タイプは、胴部が締まって頭部が開いているタイプを指します。葉が薄くて柔らかく、日持ちがするのが特徴です。関東地方で多く栽培されています。
不結球タイプ
不結球タイプは、葉の重なりがなく根元から葉先までふわっと広がっているタイプを指します。不結球タイプは、葉も茎も緑色であり、葉は肉厚なのが特徴で見た目はコマツナのような感じです。
代表的な品種は、広島県名産の「広島菜」が該当します。
白菜の産地
白菜は茨城県と長野県の両県で全国出荷量の50%を占めています。他にも、北海道や群馬県、愛知県などでも生産されています。
冬に出回る白菜の多くは茨城県産が多いので、冬の白菜の産地をぜひ見てみてください。
白菜の旬の季節
白菜の旬は、11~2月にかけての秋〜冬の季節です。ただし、品種や産地を工夫することで、春~秋でも生産されており、1年中市場に出回っています。
白菜は寒さに弱い野菜のため、冬の寒さに負けないようでんぷんを「ブドウ糖」に変えて、凍らないようにしています。そのため、冬の白菜は甘みを感じられるでしょう。
夏には、長野県や北海道・群馬県など寒冷地で栽培されています。
白菜に含まれる栄養素
白菜は水分が多く、栄養素がないように見えますが、カリウムやビタミンCなど栄養素が豊富に含まれている野菜なのです。代表的な栄養素は以下の通りです。
- カリウム
- カルシウム
- ビタミンC
- 葉酸
カリウムは、体液の調整機能を担っているミネラルを指します。ナトリウムを排出する機能があるため、むくみ解消に役立ちます。
また、カリウムには血圧を下げる効果があり、高血圧など生活習慣の予防にも繋がるのです。
カルシウムは、骨や歯を作るためには欠かせない栄養素です。出血時に血を固まらせる効果があり、筋肉の収縮にも関わっています。
ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれる水溶性ビタミンです。中でも、ビタミンCはコラーゲンの合成に関わっており、不足すると血管がもろくなり出血を引き起こしやすくなります。
また、ビタミンCは、皮膚のメラニン生成を抑えて日焼けの防止や風邪を引きにくくする効果もあります。
葉酸は、多くの葉物野菜に含まれている栄養素です。葉酸は、血液中の赤血球をつくるうえで重要な役割を果たしていて、貧血を防ぐ効果があります。
また、胎児の成長に欠かせない栄養素で妊娠初期に多く必要とされるため、妊娠中や妊娠を望む女性にとって重要な栄養素です。
白菜の選び方
スーパーで白菜を選ぶときは、持った時に重さを感じるものを選びましょう。
葉先が固く巻きがしっかりしている、半分になっているものは断面が白いものが新鮮さの証です。
白菜の保存方法
丸ごとの白菜は、冬ならキッチンペーパーや新聞紙に包んで野菜室に保管しておきます。
切ったものは、そのままだと乾燥するため密封して保管します。時間が経つと鮮度が落ちてしまうため、なるべく早く使い切りましょう。
白菜の調理方法
白菜の栄養素は、長期間煮たりするとカリウムやビタミンCが流出します。そのため、流出した栄養素も摂取できるように、鍋や煮物にすると煮汁まで食べることが可能です。
白菜を切る時は、葉と芯を3~4㎝ごとざく切りすると良いでしょう。
まとめ:旬の秋〜冬こそ美味しい白菜を食べよう!
本記事では白菜の特徴や調理方法などを紹介しました。
白菜は11~2月に旬を迎える野菜であり、栄養素も多く含まれています。購入後は保管期間も短いため、新鮮なうちに使い切ると良いでしょう。