料理の彩りとして、また炒め物や煮物にも使える食材「さやいんげん」の特徴を知らない方も多いのではないでしょうか?
本記事では、さやいんげんの特徴や保存方法・含まれている栄養などを紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
さやいんげんとは?
さやいんげんとは、マメ科インゲン属の植物で、特に鞘(さや)と豆の部分を食用にする野菜です。
さやいんげんの旬は、6~9月の初夏~初秋にかけてです。1年中スーパーで見かけることができますが、特に上述した時期がもっとも美味しく食べることができます。
さやいんげんの生産地は、千葉県、福島県、北海道、鹿児島で全国の生産量の50%を占めています。
さやいんげんの品種
さやいんげんと一括りにしても、色々な品種が存在します。ここからは、3種類の品種を紹介します。
どじょういんげん
つる性の品種の中では、最も栽培されている品種です。形がどじょうに似ていることからその名が付けられました。
柔らかくて、全体的に筋が少ないのが特徴です。
サーベルいんげん
1980年前後に導入された丸いさやいんげんです。先端が尖っており、サーベル状のことからその名が付けられました。
どじょういんげんと同じく、筋が少なく甘味があるのが特徴です。
平ざやいんげん
さやが扇平で筋が少ないのが特徴。さやの曲がりがないため、料理がしやすいのも魅力の一つです。
さやいんげんの栄養
さやいんげんは緑黄色野菜の一種であり、以下の栄養素が含まれています。
- βカロテン
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- アスパラギン酸
βカロテンは、体内でビタミンAに変換されて皮膚や粘膜を保護する機能があり、免疫力を高める効果もあります。
また、アスパラガスから発見されたアスパラギン酸はエネルギー代謝に関わっており、疲労やスタミナ回復に効果があります。
他にも、脂質をエネルギーに変えるビタミンB1、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンB2が含まれており、健康に欠かせない栄養素を摂取することが可能です。
さやいんげんの選び方
スーパーでさやいんげんを選ぶ際は、さやの先までハリがあり、まっすくで凹凸が無いものがおすすめです。
また表面に茶色いシミや斑点があると、鮮度が落ちている証なので注意してみてください。
さやいんげんの保存方法
さやいんげんを保存するポイントは、乾燥と寒さを防ぐことです。
冷蔵庫で保存する際は、事前に水洗いして、ラップorジップ付き保存袋に入れておきましょう。ラップなどに包んだら、そのまま野菜室に入れておきます。
さやいんげんは、乾燥や低温に弱いため日持ちがしません。傷み防止のため、水分はしっかり拭き取りましょう。また、スーパーで購入したらなるべく早く食べるようにしましょう。
さやいんげんの美味しい食べ方
さやいんげんの栄養を失わずに、美味しく食べる秘訣を紹介します。
まずは、油と一緒に食べることです。
βカロテンやビタミンKは油に溶けやすい栄養素です。油と一緒に摂取することで、体内への吸収率が高まります。油で炒めたり、ごま油をかけるなどをすると、美味しく効率的に栄養を摂取することが可能です。
さらに、タンパク質や脂質と一緒に食べるようにもしましょう。
さやいんげんには、糖質や脂質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1やB2が豊富に含まれています。
体のエネルギーの元になるタンパク質や脂質とバランスよく食べると、エネルギー代謝が活発となり、疲労回復効果も高まります。
まとめ:栄養満点のさやいんげんを美味しく食べよう!
本記事では、さやいんげんの特徴や保存方法などを紹介しました。
さやいんげんは、1年中市場に出回っていますが、6~9月が旬で一番美味しく食べられる時期です。
また、さやいんげんにはβカロテンやビタミンB1、B2などが豊富に含まれています。水分があると傷みが早くなるので、新鮮なうちにタンパク質や脂質と一緒に食べるようにしましょう。