冬が近づくにつれて身体が冷える今日この頃。身体を温める代表的な食べ物といえば「しょうが」ではないでしょうか。
ただし、しょうがの特徴や調理方法などはいまいち分からないですよね。

この記事では、しょうがの旬や調理方法・保存方法について解説していきます。また、しょうがが身体にもたらす効果についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

しょうがの3つの種類

しょうがは「しょうが科に属する多年草」であり、収穫や出荷時期によって3種類に分かれます。

  • 新しょうが
  • ひねしょうが
  • 親しょうが

それぞれ順番に見ていきましょう。

新しょうが

新しょうがは、しょうがの根が育ったばかりの頃に早採りしたものを指します。一般的なしょうがより水分が多く繊維が柔らかいため、調味料はもちろん漬物などにして食べられています。

早採りの特徴から6〜8月末までしか出回らず入手が難しい品種です。

ひねしょうが

ひねしょうがは、別名「根しょうが」とも呼ばれ、通年出荷するため収穫後に一定期間貯蔵されたものを指します。固くて茶色い見た目をしており、一般的によく見るしょうがはひねしょうがになります。

貯蔵している関係から、新しょうがより繊維が多く辛みや風味が強いのが特徴です。年間を通して流通しており、そのまま食べるより薬味や香辛料として用いることが多くなっています。

親しょうが

親しょうがは、しょうがを栽培する種として使われた後に収穫したものを指します。子株に栄養を吸収されるため、繊維が多くて辛みも強いことが特徴です。よって生食には不向きですが、煮込み料理に使うと繊維が柔らかくなり美味しく食べられます。

しょうがの特徴

それでは、しょうがの旬や産地について紹介していきます。

新しょうがとひねしょうがで旬の時期は変わります。新しょうがの旬は、6〜8月末の真夏です。収穫後すぐの新しょうがは、茎の部分が赤くなっているため、見分ける際のポイントにしてみてください。

ひねしょうがは、9月〜冬前の11月までが旬の時期です。収穫後に貯蔵されるため、いつでも食べられますが収穫後直ぐがもっとも美味しい時期になります。

産地

しょうがの消費量の半分は国内で作られています。国内の生産量第1位は高知県で次に熊本県、千葉県が続きます。

残りの半分は輸入しょうがのほとんどが中国産です。

しょうがに期待できる効果

しょうがには、400種類近くの天然成分が含まれており、まさに健康食品の王様といえます。香りや辛み成分が身体に良い効果を発揮してくれます。

香り成分には「シネオール」が含まれ、食欲増進の働きがあり、疲労回復や夏バテ解消に効果が期待できるのです。

辛み成分には「ジンゲロール」や「ショウガオール」が含まれ、血行を促進して身体を温める効果があります。しょうがを食べて身体が温かいと感じるのは、辛み成分のおかげなのです。

しょうがの保存方法

しょうがをそのまま冷蔵庫で保存すると、表面が乾燥したり傷んだりしてしまいます。数日で使い切るなら問題ないですが、長期間保存するならひと工夫を加えましょう。

それが、しょうがを水に浸して保存する方法です。しょうがをタッパーや瓶に入れて全体が被るぐらい水を入れておきます。週1回の頻度で水を変えれば1ヶ月ほどは保管可能です。

しょうがの美味しい調理方法

しょうがを調理する際は、皮をそのまま使いましょう。皮の近くがもっとも辛みや香り成分が強いためです。ただし、皮が変色している場合はスプーンを使って剝くようにしてみてください。

また、しょうがには消臭効果もあり、肉や魚料理と合わせると嫌なニオイをとばしてくれます。豚肉のしょうが焼きがいい例ですね。下ごしらえで使ったしょうがもそのまま食べると良いでしょう。

まとめ:しょうがで身体を温めて冬に備えよう!

しょうがには、身体を温めたり食欲を促したりする効果があります。しょうがの効果を最大限発揮するには、皮まで食べること!そのためには、適切に保存することが大切です。

しょうがを食べて寒い冬を乗り切りましょう。