真夏に旬を迎えるナス。カレーの具材としてだけではなく、油料理とも相性バッチリの野菜で美味しいですよね。

ただし、ナスの特徴や美味しい調理方法を知らない方も多いのではないでしょうか?

本記事では、ナスの特徴や保存方法・調理方法などを解説しています。

ナスに含まれる栄養素も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ナスの品種

ナスと一括りにしても、日本国内で約200種類以上の品種があるのをご存じですか?ここでは、市場に多く流通している4種類を紹介します。

千両ナス

千両ナスは、12〜15センチあり形が長卵型の品種です。もっとも市場に流通しているナスで、日本全国で栽培されています。

ハウス栽培もされていることから、1年中出荷がされています。

長ナス

長ナスは、直径20センチを越える細長いナスの総称です。

関西や九州など温暖地で作られた長ナスは、果肉が柔らかく焼き物や煮物に向いています。一方、東北などの寒冷地で作られた長ナスは、果肉が詰まっており漬物に利用されるケースが多いです。

丸ナス

丸ナスは、丸い形をしたナスの総称で真ん丸や楕円形など様々な形があります。

北陸や関西・関東などで作られているナスで、各地で名産品として扱われています。

名産品として有名なのは、京都の加茂ナスや奈良の大和丸ナスです。

米ナス

米ナスは、アメリカのナスを改良したもので大ぶりでへたが緑色なのが特徴です。

皮が硬く果肉が詰まっているため、煮物にしても煮崩れを起こしにくいです。

ナスの主な産地

ナスは夏に旬を迎える野菜で、ハウス栽培が盛んです。産地として収穫量1位が高知県で、全国で採れるナスの約9.7%が出荷されています。続いては熊本県、群馬県が多く出荷しています。

ちなみに、加茂ナスなどを生産している京都府は第9位となっています。

ナスに含まれる栄養素

ナスには水分が多いことから、含まれる栄養素が少ないとお考えではないでしょうか?

実は、健康や美容に効果のある栄養素が多く含まれています。

  • カリウム
  • ポリフェノール
  • 食物繊維

カリウムは、余分な水分や塩分を体の外に排出する効果があり、高血圧やむくみ解消に効果があります。だるさやほてりなど鎮める作用もあり、夏バテを予防・緩和する効果もあります。

また、ナスの色素そのものであるポリフェノールは、抗酸化作用がありアンチエイジングに効果的です。

美味しいナスの選び方

ナスは、ガクのとげが鋭いほど新鮮とされています。さらに、ナスの表面が色鮮やかで、かつ重量感やツヤがあるほど美味しい証です。

一方、表面に傷があると水分が飛んでいる可能性があります。旬な時期に美味しく食べるには、新鮮なナスの選び方を知っておくことが重要です。

ナスの保存方法

ナスの原産地はインドのため、暑さに強い一方で寒さや乾燥に弱い特徴があります。そのため、家庭では温度が管理されている野菜室に入れるか冷凍保存しておきましょう。

保存の仕方は、1つずつ水気を切っておきラップで包んで保存袋に入れます。約10日間が保存期間の目安のため、早めに食べるようにしましょう。

ナスの調理方法

ナスを調理する際は、皮を剥かないようにしましょう。皮には、ポリフェノールが含まれており、栄養面で考えると剥かずに食べるのがおすすめです。

また、ナスを調理する際は変色や独特な苦味を和らげるために、水にさらしてアク抜きをするのが一般的です。

しかし、先ほど紹介したカリウムなどは水に溶けやすい水溶性栄養素であり、水にさらすとせっかくの栄養素が流れ出てしまいます。そのため、水にさらしておくのは約10分に留めておきましょう。

まとめ:真夏こそナスを美味しく食べよう

本記事では、ナスの特徴や保存方法などを解説いたしました。

ナスは、多くの品種がありカリウムやポリフェノールなど豊富な栄養素が含まれています。

真夏の暑い時こそ、夏バテ防止にもなるナスを美味しく食べましょう。